あの光源の画像では見栄えが悪いので、ちょっと撮り直し&簡素ながらインプレを追加します。(昨夜言い忘れていましたが、このリールのハンドルリテーナー部分はオリジナルのものではなく、ジムズドレスアップパーツと呼ばれるオプション製品でした。オリジナルはパソコンのマウスのような、もっこりとした灰色の樹脂のリテーナーです。お詫びします。)
前も言いましたが、この2022年に手に入れられる個体としては相当な美品かと。当初汚れは結構ありましたが、歯ブラシと温かいお湯で外装の汚れはほぼ落ちました。ただし、ハンドルノブの溝の部分に一部の汚れが残っていますね。ここ何らかの薬品を併用するなりすれば落ちるかもしれないですが、現時点ではパーツを傷めたくないので保留です。
経年による変化なのか、クラッチとハンドルの色が違います。素材自体が違うようです(ハンドルノブは柔らかい樹脂)。クラッチの本当に指で押さえる部分(四角く囲われた内側)は、こちらもゴムではないようですが、何らかの柔らかい素材です。
前のオーナー、汚れから推察するにそこそこ使い込んでいたようですが、相当扱いには気を付けていたのでしょうか。よくある置き傷というのがどこにも見当たらないです。リールに傷つけない派の私も、さすがにここまでは…。
クラッチ裏側、黄ばみが強いです。
簡易分解。この93カルカッタは、05カルカッタとパーツが結構な割合で互換性があるそうです。
前に撮っていた05モデルの簡易分解状態。スプールは色とSVSのブロックを除きほぼ同一のように思えます。スプール重量はいずれも約18g。
ところでこの93モデル、SVSを調整するのにハンドル側一式を外し、さらにスプールも一緒に引き出さないといけません。釣り場でこれをするのは気を使いそうですね。12カルカッタや05カルカッタのユーザーなら、ボールベアリング横の二つの穴はSVSの個数確認用の穴に思えるかもしれませんが、そもそもパーミング側がフリップオープンしないので、この穴は単に軽量化か何かの理由で設けられているのだと思います。隣の金色部分はブレーキドラム。
ちなみに、フレーム内にある「UH」と書かれた部分の手前にやや歪な穴がありますが、ここから小型の+ドライバーを通しフレームを分解するのですが、穴が小さく、手持ちの100均精密ドライバーだとドライバー先端がギリギリ届かず、やむなくドライバーの柄の部分を削る必要がありました。
左奥12カルカッタ101、右奥05カルカッタ101、手前93カルカッタ100。93カルカッタは左ハンドルモデルは存在しないようです。
(12カルカッタはハンドル機関を固定するのにサードパーティ製の六角タイプのネジを取り付けています。オリジナルはマイナスタイプです)
オーバーホールした際のバラ画像。この後ハンドルノブも分解、グリスアップしています。