今回も玩具の鉄砲の話。AEGのSig P320 GBBが届く前にちょこっと。
タナカワークスのモデルガンBerettaModel92F EVO2 セラコート↓
を持っているのですが、個人的に特に気に食わない点がいくつか。
★デトネーターを抜いてもそのままだとダミーカートリッジ仕様に出来ない。
★デコックすると、ブリーチフェイスからファイアリングピン(“ファイアリング”は以下、“F”と略)がけっこう飛び出す。例えば発火中だとデコックの瞬間暴発のおそれ。(実際、経験済み)
で、対応策を考えたので参考までに。
まずダミカの件ですが、これは以下の写真
のように直径6mmの木の棒を長さ42〜43mm程度にカットしてチャンバー内に押し込んでおけばOK。ダミカの弾頭部分先端に木の棒が衝突しますが、そう簡単にはダミカには傷、変形はないかと。20回以上、マガジンからスライド操作でチャンバーに送り込んだ結果↓
まあ大丈夫そうです。
ただし、スライドが完全閉鎖かつエキストラクターがダミカのリム部分を掴めるように、木の棒は微妙な長さに調整する必要あり。下手するとやはりダミカのブレット部分や銃のブリーチフェイスあたりを傷めるかも。
二点目ですが、これはどうやら仕様?デコックする際、デコッキングレバーと中で一緒に回転するFピンプランジャーがスライド内壁にぶつかり、Fピンプランジャーとそれに隣接するFピン本体まで押してしまうことが原因っぽいです。オートマチックファイアリングピンブロック(AFPB)もありますが、これ、ブロックリフターで持ち上げなくても数ミリ程度Fピンの前進を許してしまいます。(そもそも、ブリーチ内壁よりFピン+Fピンプランジャー合計の方が長いです)
分かりにくいので絵で。(●は色合わせで描いたもの。気にしないでくんろ)
3枚目のFピンプランジャー自体の加工ですが、こんな感じに。電動ドリルにFピンプランジャーを装着して平ヤスリに押し付けチュイーンと。この後さらに研磨、ブルーイングしています。
組み上げた後ですが、ブリーチ内壁。暗くて見えませんね(笑)
掘削にはルーターとこのビットを使用。耳かき掃除するようなイメージで中をゴリゴリ削ります。削り過ぎるとリアサイト後ろあたりから穴が空くような事態になるので慎重に。
完璧ではありませんが、これでデコックしてもFピンはブリーチフェイスからほとんど飛び出さなくなりました。Rightのプライマー部分が凹まないタイプのダミカでも問題なくデコッキング位置に出来ます。
ただし、この方法をとってもAFPBがファイアリングピンの前進を許してしまう以上、発火中デコッキング→水平位置にレバーを戻すとハンマーがファイアリングピンを前進させてしまい暴発の可能性は残ります。
もっとも、タナカのこの製品は発火性能をウリにしているので、純粋にダミカのよる装填、排莢アクションを楽しむのなら最初からこういった問題のないマルシン製をオススメします。
あと、この加工により発火性能が悪くなる可能性もゼロとは言えないのでこの辺は…。